SCM事例

株式会社フィッツコーポレーション

SCM

属人的なSCM管理体制からシステムを活用して標準化を実現。
世界標準のSCMシステムをSaaSならではの低コストで導入。

フィッツコーポレーションさま導入事例インタビュー

株式会社フィッツコーポレーションSCMチーム鈴木 一徳様とアドミニストレーションチーム北澤 明子様に、SaaS型SCMサービス「PlanNEL」の導入背景や目的、導入後の変化についてお伺いしました。

―まずは貴社の事業内容を教えていただけますか。

鈴木様:
当社は「豊かさが香るものづくり」を理念として、世界中に「新たな文化」を届けていこうと化粧品をメインとした事業を提供しております。その中でも、企画製造販売メーカーとしての機能と、海外製品を輸入販売、そして自社製品を海外へ輸出する商社的な機能を持ち合わせております。

SCMを実現するための各部門の役割と体制を教えていただけますか。

鈴木様:
当社の組織は部署や役職がないフラットなことが特徴です。
SCMを実現するために、物流・出荷チーム、生産製造チーム、販売計画に基づく利益などを考慮しながら発注/生産依頼量を管理するMD・計数チームの3つに分かれており、私は生産製造チームとMD・計数チームを兼務しています。

北澤様:
私はSCMの実務に直接関わるチームではないのですが、アドミニストレーションチームのIT担当として、基幹システムなどを含めて全社的な観点で、チームごとのDX化を支援する業務を担っております。

鈴木様:
当社のSCMチームは、売上を伸ばすためにチームをまたがってコミュニケーションをしており、生産性を高め、お客様と向き合う時間を作ることを意識して、DXを推進しています。

もう1つの当社の特徴ですが「明日も行きたくなる会社」「社員ひとりひとりが夢を実現できる場所」「最高の仲間とわかちあえる場所」というキーワードを掲げており、100名規模の組織ですが、一丸となって業務に取り組んでいます。

フィッツコーポレーション鈴木さま株式会社フィッツコーポレーション SCMチーム 鈴木 一徳様

PlanNELを導入する前に感じていた課題を教えていただけますか。

鈴木様:
当社では、中長期の売上目標の達成に向けて、全社一丸となって「顧客に向き合う」ことを推進しています。

その中でMD・計数チームは販売計画、仕入/生産計画、在庫計画をExcelで管理をしています。売上拡大やメンバーの増員によって、人的ミスやメンバーごとのExcelのスキルが異なることで余計な時間が取られてしまったり、1つのExcelファイルをバケツリレーのように更新する必要があるなどのさまざまな課題があり、MD・計数チームが顧客に向き合うための時間を作ることができずにいました。

当社では、販売予測や販売実績、出荷実績などの社内データだけではなく、得意先様のPOSデータの収集もしています。MD・計数チームは生産・販売・在庫を管理する役割なのでPOSデータを含めた顧客の購買情報にも頻繁に触れています。こういったデータから得た示唆を商品企画やプロモーションにフィードバックし、新商品やプロモーションによる販売予測の精度を高めることで、MD・計数チームも顧客に向き合うチームにしていきたいと考えていました。分析や創造など、人間が本来時間をかけるべきクリエイティブな時間を生み出すために、計画・管理業務のシステム化を検討しました。

北澤様:
今の時代、労働人口が減っていく中で、長時間働けば良いという話ではなく、生産性が求められるようになり、人が手作業でおこなう処理や更新作業をシステムで自動化できるようになってきています。さらなる売上・利益拡大を実現するためにはExcelによる業務には限界があり、早急にシステム化することが経営トップからも求められていました。

また、商品を販売していく中で、予測と実態のズレがどうしても生じてしまいますが、それをスピーディに検知し修正していくことも大事です。Excelに頼った管理だと、予実のズレの検知が遅れるだけでなく、正確なデータが見える化できず意思決定のスピードと質を下げてしまうリスクを抱えていました。

SCMサービスは、世の中にいくつかありますが、PlanNELを選定された理由を教えていただけますか。

鈴木様:
PlanNELを知ったきっかけは、当社メンバーがHarvard Business Reviewの記事を見つけて、共有してくれたことでした。

実は以前に外部のベンダー様と協力してSCMのシステムを構築したことがあったのですが、うまく運用に乗らなかったことがありました。現状の業務をシステムでできるようにすることにフォーカスするのではなく、あるべき姿を考え、業務も一緒に見直すことが重要だと学びました。

その時の経験から、
・世界標準のSCMのフレームワークに沿ったシステムであること
・スクラッチで大きなシステムを構築するのではなく、予算を抑えて利用できるSaaSモデルであること
・AIによる需要予測の期待感があること
・PlanNELのプロダクトが正式リリースしたばかりだったので、同じ方向を向いて、一緒にSCMの仕組みを作っていくイメージが湧いたこと
が決め手だったと思います。

北澤様:
比較検討のために何社かお話を聞いたのですが、予算感がフィットしないことがあったり必要な要件を満たせなかったり、データ処理に時間がかかるなどシステム的なスペックが不足しているなど、当社にとって最適なサービスを見つけることができずにいました。

PlanNELは予算感と要件をクリアしただけでなく、ザイオネックスの担当者さんは当社の構築したいSCMのあるべき姿のヒアリングをしっかりおこなっていただき、パートナーとして同じ熱量を持って取り組んでくれるイメージが湧いたことが、PlanNELを選定した理由です。

フィッツコーポレーション北澤さま株式会社フィッツコーポレーション アドミニストレーションチーム 北澤 明子様

―実際にPlanNELを導入していかがでしたか。

鈴木様:
本格運用開始に向けて試行錯誤をしているところではありますが、大きな変化としてはPlanNELのシステムに合わせて業務を回す体制づくりが進んできています。

PlanNELは世界標準のSCMフレームワークでサービスが提供されているため、自社の体制にシステムを合わすのではなく、システムに自社の体制を合わせる方が良いと考えています。

今後もPlanNELのシステムに合わせて、組織設計や理想に近づけるような運用を行っていきたいと考えています。

北澤様:
導入時にザイオネックスさんが当社内の会議にも積極的に参加いただき、SCMのプロフェショナルとして、あるべき姿の落とし込みをサポートしてくれたおかげで、スムーズに導入を推進することができました。

また、間接的な変化として、PlanNELを導入する際に、既に利用している当社のERPで管理しきれていないマスターデータがあり、PlanNELの導入をきっかけにマスターデータの整備体制を構築しました。

―最後に、この導入事例インタビューをご覧になられている方に一言いただけますか。

鈴木様:
ザイオネックスさんは、本社が韓国の外資系企業のため、日本支社で細かいサポートをしてくれるか心配なところも最初はありましたが実際は全く気になりませんでした。SCMのプロフェッショナルの方々が熱のこもったサポートをしてくれます。

SCMは各社でさまざまなやり方があると思いますが、システムに合わせて運用や体制を構築することで、スムーズな運用を実現できると思いますので、SCMにお困りの方は是非ご相談をしてみてください。