SCM事例

ハンファテックウィン

SCM

生産実行計画システムの導入が鍵。リードタイム削減に繋がった4つの画期的機能

概要

ハンファテックウィンは、1977年の航空機エンジンとカメラ事業を開始して以来、精密機械産業の発展に重要な役割を果たし、半導体製造装置の部品、ターボ圧縮機、自走砲などに事業領域を拡大しました。さらに、マルチメディア時代の最先端技術が必要な映像情報機器などのハイテク製品も生産しています。ハンファテックウィンは、精密機械分野最高の技術力をもとにSafety&Energy case04グローバルリーダーとして飛躍しようとしています。特に、パワーシステム事業部は、航空機エンジン、エンジン部品、エネルギー機器事業を担当しています。

導入背景及び目標

ザイオネックスの提供するSCMソリューションが導入されたハンファテックウィンのパワーシステム事業部は、ETO(Engineer To Order)生産方式に対応しています。 ETO方式-つまり “カスタム設計生産戦略”は、個々の顧客が注文をしながら要求した個別のデザインで生産する方法を意味します。 ETO戦略では、大規模なプロジェクト性の注文による生産の特徴を持っているので、”Project方式”とも呼ばれています。当時、ハンファテックウィンは、不必要なヤード待機時間発生により、顧客納期のリードタイム長期化が発生し、工場間の計画の同期が体系的になされていませんでした。また、注文と仕様の変更に応じた迅速な対応がされていないなどの問題も抱えていました。これらの問題を解決し、在庫削減・顧客納期遵守率を向上させるために、ハンファテックウィンはザイオネックスのSCMソリューションを選定、導入プロジェクトを開始しました。プロジェクトを通じて達成しようとしたのは、設備能力と資材の活用性を考慮した毎週、毎月の生産実行計画システムの確立でした。

構築の効果

ハンファテックウィンはSCMソリューションの導入後、次の4つを実装することにしました。第一に生産計画と管理タスクの自動化。第二に月次および週単位で設備の負荷状態と在庫レベルを予測することにより、先行管理体制を確立すること。第三に、計画の変動に沿って一時間以内に計画の再策定ができる体制を確立し、納期/生産計画/資材所要日程の間で情報を同期することにより、変動に即時に対応可能なシステムを備えました。第四に、継続的な計画実績対比をモニタリングするためのツールを運用しました。このSCMソリューションの導入プロジェクトを通じて、ハンファテックウィンは部品の在庫日数を短縮し、生産計画遵守率を向上させることができました。また日次作業計画の実施率を90%以上向上させ、プロセスの待ち時間を短縮しリードタイムを減らすことに成功しました。