沿革
創業秘話
のちに、ここでの話はT3(ティーキューブ)と呼ばれる企業向けCコマースソリューションとして2001年に世に出ることとなる。
ザイオネックスの創業者であるリュ・ドンシクとイム・ホンウク、そしてバン・ゴンドンの3人はともにMITの同窓生で、「MIT博士課程 韓国人留学生の会」でソフトボールをしながら出会った。ザイオネックスは1999年7月に設立されたが、MITの学生時代から事業構想をしてきた。そのため、T3(ティーキューブ)自体の開発期間だけでも、創業時に優に2年を越えていた。
当時、米国のベンチャーキャピタルの集まりに参加し数多くの発表をしていた彼らは、MITで毎年行われている「50Kコンテスト*」に参加した。チーム名はその名も「インフォメーション・ファクトリー」。これがザイオネックスのはじまりだ。
*50Kコンテストは、MITで毎年開催される学生のアイデアコンテスト。MITの起業家クラブがスポンサーとなっており優勝者には5万ドルが贈られる。
優勝賞金の5万ドルは、残念ながら他のチームの手にわたったが、彼らにとってMITで学んだ経験は、若くして事業を始める大きな後押しとなった。
その後バン・ゴンドンは、MITで行われた「異なるシステム間のデータ送受信」に関するプロジェクトに参加した。これは、米国では99年に商用化されたのだが、異なるシステムのデータをつなぐ「パイプ」の役割は、こうしてT3(ティーキューブ)の技術の源泉となった。
また、イム・ホンウクは、MITで学位を取ったのち3年間、米国でサプライチェーン管理(SCM)システムを開発している企業でグローバルプロジェクトの経験を積んだ。企業でプロジェクトに携わり、自分たちだったら、もっと良いソフトウエアを開発することができそうだと感じたという。
創業当時の韓国企業は、製品自体を検証して評価するというよりは、開発したベンダーのブランドだけを重視する傾向があった。ソリューションを十分にテストしてみてもいないのに有名な外国企業の高価な製品を導入する。彼らの創業は、「性能」と「価格」で公正に競争できる風土作りと挑戦でもあった。
このようにして誕生したザイオネックスは2020年で創業から20年をむかえる。Cコマースソリューションとして世に出たT3は、サプライチェーンをトータルに管理できるモジュールを揃え、2018年にはクラウドサービス「T3SmartSCM」をリリースした。T3シリーズは、現在400を超える企業に導入され、韓国をはじめとして、日本、台湾のサプライチェーンマネジメントを支える基盤となっている。
製品名「T3(ティーキューブ)」の「T」は、「Today, Technology, Tomorrow」の3つの頭文字からとった。「未来の革新的な技術を今に合わせて実現する」という意味が込められている。また、「3(キューブ)」には、「1+1+1は3にしかならないが、T3で幾何級数な成果を提供したい。」そんな思いが込められている。
年表
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2013 |
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2009 |
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2008 |
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2007 |
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2006 |
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2005 |
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2004 |
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2003 |
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2002 |
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2001 |
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